私が中1の頃・・・
私を数学の道に導いたのは、父でした。
今は亡き父に、この記事を捧げます。
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今から約40年前、私は小学6年生、
算数は特別苦手ではなかったものの、得意ではなかった。
背伸びしたい時期の少年であったから、父の本を引っ張り出して読んでみた。
そこには、√の記号が出ていて、好奇心で一杯の少年は父に問うた。
これがすべての始まりなのかもしれない・・・。
父は喜んで教えてくれた。
『ある数を2乗(同じ数を掛け算すること)した数の元の数を表す記号だと、、、』
このとき、なぜこんなことに興味を持ったのかは今となっては解からない。
しかし、『知りたい』そう思ったのだった。
たとえば、√5は、小数で表すと、2.2360679・・・、であると。
確かに計算したら、2.2360679*2.2360679=4.9999996となり、ほぼ5であることがわかった。
そこでまた私は父に問うた。
どうやって、この数は求めたの???
父は開平法を教えてくれた。
しかしその方法は複雑で、普通の筆算より難しく、奇異なものに感じた。
が、好奇心には打ち勝てず、そのやり方を何度も練習し、マスターして行った。
中学生になった頃、1年生の時、
はじめての数学の試験は得点44点他の科目に比べ、悪い方だった。
無論成績は中のやや下、・・・
√を知っているという自負を打ち砕く結果だった。
2学期となり、1次方程式が登場、、、
そのときも無論、2x + 7 = 11のような簡単な方程式も解けなかった時代である。
ここでまた、父に問うた。
とにかく『移項』がわからない。
父は一言、、、『=(イコール)を飛び越えたら、符号が変わる!!!』と教えてくれた。
移項の原理は理解不能だったが、これなら理解できた!
この一言で、私は1次方程式が解けるようになり、数学の面白さに気付いていったのだった。
もう解けない1次方程式は無かった!
この快感に私は数学のとりこになっていったのである。
これらの本は私の人生を決めた本となった。遠山啓先生の本だったと記憶している。
多分この本と出合わなかったら、今私は数学教師はやっていないでしょうね。
同じく2年生の後半頃、徳島駅前にある大きな書店で、代数と幾何の本を買った。
自分で勉強の本を買ったのはこれが最初だったかなぁ~~。
その後、中3のとき、同じ本屋で『理化学辞典』に出会う。
もともと化学大好き少年だった私は、受験勉強は全くせず、毎日この本を読んでいた。
そのころは、化学者になりたかった。
あの白衣、試験管を振るしぐさ、何もかもがカッコ良かったのだ。
将来はノーベル化学賞を取るぞと心に決めた。
子ども時代の浅はかな夢だった。
しかし本人は極めて本気、化学者になる夢をもって、高校に行ったのである。
続編あるかも?!
きょうはここまで・・・・・・。