「計算力」という言葉はよく聞きますが、その真の意味を理解していますか?
計算力には主に3つあって、
①数値計算能力(小学生時代に身に付けたいもの)
②文字式計算能力(中学生時代に身に付けたいもの)
③規則性の把握(小中学生時代に身に付けたいもの) です。
①は、分数・小数を含む、四則計算 のことです。
これは最も基礎的な計算能力であり、計算の根幹をなす部分です。
ここがゆるげば、②③とは進めない部分ですね。
②は主に中学生以降に必要なものですが、文字式の感覚をぜひ身に付けてもらいたい。
中高と数学においては、関数だったり2次方程式だったりと、文字で記述する
場合が 非常に多くなります。
その根源は、展開であったり・因分であったり・平方完成・平方の差の公式、
それらを上手く組み合わせて、あとは論理と筋道に従って問題を解いていく
だけです。
③は、算数・数学どちらにも共通の考え方で、「対称性と規則性」が
最重要テーマとなります。
カレンダーの問題然り、フィボナッチ数列然り、図形問題然り、です。
この時は計算力自体というよりも、論理的推測力、多数の付加的知識が重要に
なってきます。
それを意識して鍛えることで、最終的な③の計算力を手に入れられます。
10代学生の記憶力は、大人の数倍と言われています。多分和田の記憶力の
5倍以上でしょう。
良く「数学は考える学問だから、覚えることは最小限で良い」なんて、
言いますが、これは全くの嘘です!
(実は和田も10年くらい前までは、数学は論理と規則性、それに計算力が合体
したものだと思っておりました。が、最近感じることは、やはり知識があっての
計算力の行使!なんですよ。)
数学も他の科目同様、まず「知識ありき!」これが真実。
40年以上家庭教師をやった経験から、言えることです。
つまり、基礎知識こそ、最も有効な数学の学びとなります。
以上の前提を踏まえて、習得すべき計算力をまとめると・・・
A. 基礎計算力を付ける
B. 数の感覚や無理数の概念の理解
(特に大事なのが「概数」の感覚と近似値の求め方。その他、指数や対数、
三角比、微積分、数列、ベクトルなどです。)
学校の科目で比べると、英国数の授業時間が最も多い。
まあこれは当たり前で、昔から「読み書きそろばん」と言われていましたからね。
ここでは数学に的を絞って、国語と英語については述べません。
さあ、あなたもフルパワーの計算力を付けて、数学100点満点製造機に
なってみませんか?