昨年より約1年間全く走っていなかったオートバイ:YAMAHAセロー225WE(1998年製造、中古で買ってから約25年目です)、バッテリーは完全に死んでいました。
テスタで電圧を計ったら、4.8V。セルモーターはうんともすんとも言いません。
そこでこのバッテリーを復活するために、パルス充電器を探していたところ、この商品を見つけてすぐさまポチ! かなり安かったです、購入時価格は2399円でした。
これで上手くバッテリが復活(再生)してくれたらと願うばかり・・・。
2日後に商品が届き、まずは小手調べに、愛車マツダ・ベリーサ君の7年前に取り付けたバッテリー:パナソニック75D23L(純正は55D23Lだけど、少しだけ容量をグレードアップしていました。エンジン始動には全く問題はなくて、1秒以内でエンジン始動出来ていました。)が乗る前の開放電圧が、12.3Vしかなかったので、ちょっと弱ってきたていたので、延命のため、このバッテリーで試しにパルス充電してみたところ、3回のパルス充電で(屋外のため、3日間要しました)開放電圧が12.6Vまで上昇し、延命措置に成功しました。ベリーサ自体の買い替え予定まで、あと3年バッテリーは持って欲しいと思っていたので、1万5千円ほど得した気分です。
さて、前述のセローのバッテリーですが、バッテリー容量は12AHで、容量的には自動車用に比べ、1/6くらいのものです。しかし端子電圧(開放電圧)は、4.8Vしかなく、通常の充電器では、BAD(不良)判定で充電が始まらず、半ばあきらめており、まあ私自身も食道癌の手術で昨年11月に退院したばかりで、まだ半年くらいは療養生活であり、筋力も弱っているので、次回セローに載れるのは、5月くらいになります。(現在2024年2月)
そこでバッテリー復活してみました。
初期状態は、4.8Vでセルも回りません。だめもとでこの充電器を使った次第・・・。
ここからはセローのバッテリーに関する報告です。
1回目、パルス充電で、6.1Vまで回復。
2回目、パルス充電で、8.1Vまで回復。
3回目、パルス充電で、9.8Vまで回復。
今現在、4回目のパルス充電中です。その時の状況を写真でどうぞ。
1枚目:バッテリー上がりしたバッテリー。
2枚目:パルス充電している模様、パルス充電モード「PUL」が表示されています(使用方法は後程記載)。
3枚目:充電の全体写真。
4枚目:テスタで測った電圧:パルス充電なので、電圧は上昇下降を繰り返し、この数値は充電電圧と推測できます。
5枚目:テスタで測った電圧:パルス充電なので、電圧は上昇下降を繰り返し、この数値は現在のバッテリー電圧と推測できます。
昨日から4回目です(1回終わったらFUL(満タン)表示が出ますが、電源を切って再充電しながら、繰り返します。)
予想では、まだ4~5回くらい充電を繰り返す必要がある様に思われますが、確実に開放電圧が上昇しているので、わくわくしています。期待は持てますネ。
13V近くまで回復できたなら、完全復活といっても良いでしょう。
以上、2例の事案から、言えることは、
ほぼ確実にバッテリー再生ができている、ということ。
さすがにこの価格ですから、あまり期待していなかったのですが、まったくもって期待以上の働きをしてくれています。
なお、使用方法の補足です。(日本語の取説も付属してるので、操作はわかります。)
①バッテリーのプラス端子に赤色のクリップを接続、マイナス端子に黒色のクリップを接続、するとその時の気温が表示されて、次に充電モードを選択します。本体にはボタンは1個しかないです。これを1回押すとモード変更、3つのLEDが順番に点灯し、設定したモードを知らせます。写真2はリペアモード(修復モード)です。一番右側のランプが点灯しています。これでパルス充電モードになっています。
その後、AC電源100Vにプラグを差します。
充電が始まり、写真2のように表示されます。
このまま6~10時間程度放置します。(パルス充電中)
テスタでモニタしていると、充電電圧はほとんど変わらないですが、テスタに表示されるバッテリー電圧は、徐々に上昇していきます。(写真5)
バッテリー電圧が10Vを超えたら、通常の充電器でも充電は可能ですが、念のためパルス充電をしていきます。
このセローのバッテリーは、純正品ではなく社外品でいわゆるシールドバッテリ(密閉型)なので、本来ならば、3つのランプの中央のシールドバッテリーモードを選択すべきところですが、バッテリー自体の発熱やガス発生などもなかったので、もう少しリペアモード(パルス充電モード)で様子を見たいと思います。
セローのバッテリーは純正品だと約1万円、この充電器の価格を差し引いても、7千円お得です!!!
実際、ベリーサの自動車用バッテリーで効果は確認済みですから、ほぼほぼ成功するはずです。
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後日談:
7回のパルス充電の末、現在端子電圧は、12.7V代です。ほぼ新品再生できました。
今後も補充電を1月に一回程度やって、5月ごろには実車に装着して走行してみたいと
思います。
科学とは実証である、実験してみて・結果を見て判断するのが科学の世界。
実際の耐久性・バッテリーの性能なども、レビューしていきますので、
こうご期待あれ!!
(画像追加&充電後の補足情報)
この充電器の画像を紹介しておきます。
最大充電電流6A、通常充電・シールドバッテリー・パルス充電が可能(12V専用)
価格:アマゾンで2024年2月現在 2,399円
大きさ:17cm*9cm*6cm 重さ:約460g
自動車用鉛バッテリー専用
電線の長さは、バッテリクリップまで約30cm、AC電源ケーブル約60cmほど。
詳細はアマゾンリンクからどうぞhttps://www.amazon.co.jp/gp/product/B0CJ8NPHDK/ref=ppx_yo_dt_b_asin_image_o00_s00?ie=UTF8&psc=1
充電後日談ですが:
上で紹介した電圧4.8Vになってしまったバイク用バッテリーは交換しかないなと
思って、約1年前に実は新品同型のバッテリーを買っていました。
送料込みで約3500円ほど、バイクパーツセンターというサイトから買いました。
商品が届いてから私はすぐに入院してしまった為、新品交換には至らず、
数か月間放置、1~2か月おきに1回の頻度で補充電して充電後24h経過して12.6Vを
維持していました。まあ新品だし12.6VあればOKだろうと思っていました。
いつでも実車に取り付けて稼働できると・・・。
今回パルス充電の実験で分かったことは、放電しきったバッテリーでも再生が可能と
言うことですが、どうせなら新品(といっても1年前ですけど)もパルス充電したら
どうなるかな? と考えまして、実際にやってみました。
1か月前に補充電したバッテリーは約12.6Vありました。
むろんこれでも十分なのですが、1回パルス充電しただけで、何と驚愕の結果が・・・
充電完了後約1日後の測定値です。
約13V近くあります! 今までこの1年間に数回にわたって補充電してきましたが、
だいたい12.6Vまででしたから、12.6から12.9と言えば、+2.4%の電圧向上。
まさにビンビン状態ですね~。
これらのことから解ったことは、新品バッテリーでもパルス充電の効果はあること!
鉛蓄電池はその原理から、常に満充電にしておくと劣化が進まないというセオリー
どうり、補充電は週一~月一ドライバーには、バッテリー寿命を延ばすのに有効と
されています。
しかし、今回学んだことは、補充電してもサルフェーション(バッテリ内の電極に硫酸鉛が蓄積することで導電性が阻害され、内部抵抗の増加につながり、それがバッテリ電圧の低下となること、内部抵抗が増すと当然充電可能な電流も少なくなり、完全充電が出来なくなくなることつながる。)
要は、新品バッテリーでも、パルス充電は有用であることが判明した訳です。
新品のバッテリでも、製造から実際に売れるまでの間、劣化は進行しており、数か月もしくは1年ほど経ってからユーザに渡る。
この間にもサルフェーションは起こっているのです。
それをパルス充電で除去すれば、より新品に近い状態で使用できることになります。
通常バッテリーの交換サイクルは3~4年と言われていますが、適切なメンテナンスを
行うことで約2倍程度に延ばすことが出来ます。
言い換えるとバッテリ代が半分のコストで済むことになり、使用者にはメリットしか
ありません。
原理を知り正しい運用をすることで、バッテリの持ちは劇的に延長されると言うこと
です。皆様、賢いユーザになりましょう。
新車から10年間で2回のバッテリ交換をした場合、その費用は15000円*2回=
3万円です。これが2399円の投資で1回にできたなら、その差額は、
15000-2399=12601円となります。これがその後も繰り返されることになるので、
複数台の自動車をお持ちの方なら、2~3万円はお得となるでしょう。
これは自動車を生活の基盤とする国民にとって、大きな数字です。
知識=経済力、ですよ。
ではまた、半年後・1年後のレポートもしていきたいと思います。