katekyou-nowの日記

数学は計算力であ~る!

力じゃない力?!

何とか力、『~~力』、『・・・力』、・・・
のような言葉の使い方って多いよね!

物理の世界でも、この手の言葉(物理用語)はすごく多くある。

でもね、、、これに騙されちゃあダメなんだ!

『力』と付いていても、力じゃないものが沢山あるからだ。
その例を挙げると、
圧力
電力
起電力
引力
応力
慣性力
合力
遠心力
重力
空力(くうりき)
原子力(発電)
潮力(発電)
風力(発電)
火力(発電)
水力(発電)
電磁気力
張力
表面張力
etc.

これらの中で、物理的な意味で本当の力を指すのは、
引力
応力
慣性力
合力
遠心力
重力
電磁気力
張力
表面張力
です。

『力(ちから)』という言葉は、何かの作用をなしえる元となるもの、
という意味で使われています、
これをそのまま物理の世界に持ってくることはできません。

なぜなら、物理では、力は量記号:F(またはf)で書き、
その単位は、N(ニュートン) であるから。

つまり、N以外の単位を持つ物理量は、本来の物理の力ではないのです。


では、個々に解説して行きましょうか。

圧力:単位Pa(パスカル)=N/m2、言わずと知れた、「単位面積当たりに掛かる力」
電力:電気によるエネルギーの時間密度、つまり仕事率
起電力:電圧(単位はV)と同義
空力(くうりき):空気力学的抵抗係数のこと
原子力(発電):特定の元素が持つ、原子核エネルギーのこと。原子力発電は、
         そのエネルギーによって発電を行うこと
イメージ 1
潮力(発電):潮の満ち干きによる、エネルギーを利用した発電形式
風力(発電):自然に風が吹くエネルギーを利用した発電形式
火力(発電):化石燃料(石油・石炭)を燃焼させることで得られる熱を、
        利用した発電形式
水力(発電):水(主に河)の地球による位置エネルギーを利用した発電形式


要は、「力」の文字に惑わされずに、正しく物理量を捉える事が、
何よりも大切だということですね・・・。


常に単位を意識し、その物理的な意味を感じながら、問題を解いて下さいね・・・