田んぼとかによく見る送電鉄塔、こんな感じ:
電線が2本ずつ並んで、3層になっています。
一番上の1本は、アース線です。正式には「架空地線」と言います。
なぜ3つなのでしょうか?
家庭用交流電源では、2線式が使われていますので、コンセントは2極です。
プラスマイナスは特にありませんが、コンセントの切り口の長い方は、アースされて
いて、そこに触れても感電はしません。
(知らなかったでしょう?!)(笑)
さて、送電塔の電線がなぜ3本なのか?
家庭の電源は単相式(2相式)、送電は3相式(3相交流)だからです。
発電所で発電された電気は、すべて3相交流です。
最も効率よく発電できる形式なんです。
石油や石炭を燃やして、ほぼ100%近いエネルギーを取り出しています。
(これら発電機は、主に、三菱電機(トラちゃんが昔務めていたところ)、
東芝、日立などの大手電機メーカー)さすがにクオリティーが高い!
この3相交流は、送電効率が非常に高く、遠くまで送電しても、電力損失が少ないと
いうメリットがあります。
実は、送電(高電圧を運ぶ)と、配電(変電所で低圧にしたもの)は異なり、
高圧6600V以上は送電で、それ未満は配電と称されます。
(普通の人は区別できないね)(笑)
だからぱっと見では、送電線か配電線かの区別は素人には出来ません。
日本の送電施設は、凄く優秀で、落雷とか事故などによって、停電(送電停止)
しても、殆どの場合1分以内に復旧します。
これは仕組みがあって、停電が発生すると、自動的に配電経路を切り替えて、
復旧させるからです。
通常家庭の電源は、100Vと言われています。
電気製品を選び際には、こんなラベルもチェックしてね!
日本の電気の品質は、98~102Vで安定した電圧を誇っています。
まあ、大概の電器製品は、95V以上あれば動作しますけどね・・・。