katekyou-nowの日記

数学は計算力であ~る!

問題文を読む前にあきらめている・・・

家庭教師をやっていて良く感じることがある。
 
それは、『問題文を読む前に既にあきらめている』生徒が多いことだ。
 
試験のとき、問題全体をさっと見て、まず
①出来る問題、②出来そうな問題、
③出来そうにない問題、④出来ない問題
を見定めて、時間配分を考える。
これは試験の常識。
 
ここで問題なのは、①②と③④の区分けである
 
①②は単問題や短い問題が多い
③④は文字数の多い問題であることが多い
 
大概の生徒は、文字数が多い問題を嫌う傾向がある。
この文章のテーマである:既にあきらめている、のである。
 
じつは一見難しそうな、長文問題こそ、解きやすいヒント満載の問題なのである。
それを読む前からあきらめていては、得点できるものも出来なくなるのだ・・・。
 
ここでは数学の文章題を例に出す:(高校入試問題です)
ある遊園地の入り口前に大勢の客が開場を待っていた。入り口にはたくさんのゲートがあり、混難を解消するために何か所か開いて客を入場させることにした。開場時刻の時点ではa人の客が待っており、その後も毎分120人の割合で客が増えていった。1つのゲートを通過させる客の人数は毎分一定であるものとするとき、次の(1)、(2)に答えなさい。
(1) 開場時刻にゲートを何か所か開いたところ60分後に待っている客はいなくなった。このとき、開いたゲートを通過した客の総数をaの式で表しなさい。
(2) 開場時刻にゲートを5か所開いた場合、30分後に待っている客はいなくなり、6か所開いた場合、20分後に待っている客はいなくなった。1つのゲートを通過させる客の人数を毎分b人としたとき、次のア~ウに答えなさい。
ア ゲートを5か所開いた場合のa、bの関係を式で表しなさい。
イ a、bの値をそれぞれ求めなさい。
ウ 開場時刻にゲートを8か所開いた場合、待っている客は何分でいなくなるか求めなさい。
 
問題は大問が(1)(2)で2個、(2)はアイウの3個だ。合計4個
長文問題は確かに文字数が多いので、読んで題意を理解するまでの時間がかかる。
というか、時間がかかると思い込んでいるのである。
 
上の例をとると、
文字数では400文字以上ある。しかし実際に読むと、絶対に2分はかからない。
丁寧に読んでも1分チョイでしょう。
つまりたかがそれくらいの量なのである。
 
しかも長文の問題は数個に分かれていて、最後の問題に至る道筋が明示されているのである。
数学はステップを追って解くのだが、そのステップが予め示されているのである。
つまり、かなりのサービス問題というわけだ!
 
多くの生徒はこのことに気づかず、20点は損をしているのだ。
 
逆に言えば(出題者の影の声)、ここで粘り強く問題に取り組み人と、そうでない人をフルイにかけているわけです。
あなたはそれかかってはいけません