10年ほど前から、所謂アジアンタイヤが超格安で売れ始めた。
当時は、品質が悪いといったうわさが多く飛び交って、「安かろう、悪かろう」と言われていた時期だ。
現在は確かに製品のレベルも上がり、日本製タイヤと肩を並べるレベルとなった、と思ってよい。
実際にマイカーである、スバル・プレオとマツダ・ベリーサに装着しての、感想を述べてみたい。
まずはプレオから。
プレオのタイヤは、標準サイズが155/65R13という規格で、1昔前の軽自動車サイズだ。
最後の数値13はホイール径が13インチであることを示す。
今現在の軽自動車は、ほぼ100%14インチである。ホイール径の大きさは、色々メリットとデメリットがあるが、一般に径が大きくなれば、耐摩耗性が向上する。
当然タイヤ1周分の長さが増すから、同じ幅で考えると、路面との摩擦面積が減り、その分タイヤが減りにくくなるわけだ。
しかし純正が13インチの物をわざわざ14インチにするのは可能だが、新たに14インチホイールを装着しなければならないし、見栄えの良いアルミホイールだと結構な出費となる。
今ある物を最大限に活用するというのが、わたしの信条なので、13インチのママにした。(パパにしたのではない(笑))
で、タイヤ交換前に使用していたのは、TOYOタイヤのトランパスシリーズ 軽自動車専用設計のLu-Kってやつ。正式には「エルユーケー」と読むらしいが、わたしは
「ルーケー」と呼んでいる。何となくかわいい感じ?!
このタイヤはすでに4年目だけれど、凄く気に入っていて、その性能もかなり良いタイヤだった。Lu-Kの前はダンロップのエナセーブを装着していた。
エナセーブも十分良いタイヤであったが、Lu-Kはさらにその上をいった。
よくある評価基準の★の数で言えば、
エナセーブ:制動力★★★、グリップ力★★★、燃費性能★★★★、乗り心地★★★
ってな感じ。
Lu-K:制動力★★★★、グリップ力★★★★、燃費性能★★★、乗り心地★★★★
ってな感じ。
燃費性能はやや小さいが、その分他の性能が大きくなった感じ。
かなり満足度は高い。まあそれなりのお値段でしたけどね。
そして今回、まだタイヤの山は半分程度残ってはいたが、思いって格安アジアンタイヤを試してみる気になった。
色んなメーカーがあった。有名どころでは、ナンカン、ハンコックがあるが、アジアンタイヤとしては少し値段がお高い。
国産タイヤと激安アジアンタイヤの中間といった価格設定である。
当然貧乏なわたしは、激安部門を選んだ(笑)
そこで候補となったタイヤが、Radar(レイダー)と、
MINERBA(ミネルバ)であった。
評価を詳細に見て、Radarを選択した。どちらも甲乙つけがたく、かなり悩んだ末の結果だ。
ベルギーのタイヤブランドMINERVA(ミネルバ)。 【製造国】中国
わたしが手に入れたかったタイヤの性能は、一番:乗り心地、二番:路面グリップ性能、三番:燃費性能 であったので、所謂コンフォート系のタイヤを選んだ。
コンフォートとは快適性を意味する言葉だ。
やはり車に乗っていて、一番感じることは、「しなやかに、なめらかに、しっかりと」
だったから。
これらの要件に値するタイヤを重視し、最終たどり着いたのが、Radar だった。Radar(レーダー)は、Omni Unitedのグループ会社で、2006年にシンガポールで設立されたメーカーです。
高い走行性能と環境性能を両立させたタイヤを数多く開発しており、世界90ヵ国以上で販売。
ISOやDOTといった最高レベルの品質基準をクリアし、ヨーロッパの安全基準を厳守。
PAHを使用していないオイルを製品の原材料とし、環境に配慮しています。
Rivera Pro 2
(レーダー リベラ プロ2)
中央に配置されたストレートリブがハンドリング性能を向上。
がうたい文句だ。これに行き着いた。
RADAR Rivera Pro 2 165/70R13 83T XL
規格記号の最後の、XLというのは、エクストラ・ロード・タイヤ
つまり対荷重性能を向上させたタイヤって意味。最近はどのメーカ(特に海外メーカー)でも増えてきていますネ。
なぜこのサイズにしたかというと、
愛車プレオは、速度計の誤差が大きく、約8~10%ほど実車速とメーター値が異なる。
速度メーターが100km/hをしめしていても、実車速は時速90km/h、
まあこれは国産車あるあるで、普通のことです。(特に高速域では誤差が増える傾向にあります)
わたしは曲がりなりにも科学者ですから、誤差は許せない性格で、できるだけ真の値に近づけたいという思いで、このタイヤサイズにしました。
実際計算結果は、ぴたり当たって、測定誤差はほぼ0となりました。
拍手喝采!!!
さて、このタイヤに惚れて、装着してから約半年、
期待通りの性能を発揮してくれています。
アジアンタイヤでよく問題になるのが、タイヤ自体の真円性でして、
無論のこと世界最高峰は、例によって、ミシュランタイヤです。
ミシュランタイヤは独特の魅力を持っていて、装着したいタイヤNo.1なんですが、
やはりお高い! まあそれは当たり前なんです、性能と価格は比例するのが世の中ってものでしょう。
ひと昔のアジアンタイヤは、この真円性が良くないとされていましたが、今は全然大丈夫な世界です。中にはタイヤバランスを取るときに、ウェイト(おもり)が多数必要になったりという弊害が多かったのは事実ですが、今どきの技術の進歩は我々の想像をはるかに凌駕して、十分な精度を確保しているようです。
実際タイヤハウスで取り付けてもらったのですが、国産タイヤとほぼ同じレベルでバランスが取れたようです。(アジアンタイヤ恐るべし!)
ちょっと横道にそれますが、
家電製品なども一時期は日本製は世界最高と賞賛されていて、
made in japan ならOK という風潮がありました。
今は、韓国や中国、シンガポールやタイなどの製品も、すごくレベルが上がって、
品質も安定し、高品質になってきているのです。
これは、YouTubeのミック店長の動画でも紹介されています。
(検索してみて見てください)
主にエアコンについてですが、中国はかつてはずさんな品質管理と言われて来ましたが、今はどっこい、日本と肩を並べる存在になっています。(逆に日本の危機?)
日本人はもっと頑張らないとね~~
はい、話を戻します。
タイヤの評価です:
制動力★★★★、グリップ力★★★★、燃費性能★★★★、乗り心地★★★★★
ってな感じ。
ほぼ満点な性能です。しかも価格は税込み3400円(1本当り)送料は0円
国産有名メーカーに比べたら、ほぼ半額。
まだ装着して半年くらいなので、耐久性は評価できませんが、溝の減り具合は特に多いとはおもいませんね。
わたしの乗り方だと、多分4万km、5~6年は持ちそうです。
コスパ最高じゃないですか。
良い買い物だったと思います。
長くなりましたので、ベリーサのタイヤ交換は、次敲にいたしましょう。
先入観にとらわれず、試してみるのがよいですね・・・。