katekyou-nowの日記

数学は計算力であ~る!

高校時代~専門選択の悪魔~その1

さて、続編です。

毎日が化学だった日々、教科書に載っていない知識をむさぼっていた頃でした。
高校2年生になり、そろそろ志望大学を決める時期になってきた。

大学の募集要項を読んでいて、ショックを感じた!

化学専攻の場合、色弱者はダメとの記述があった。
子どものころから、赤緑色弱で視力検査の際には、あの本になっている色んな色の混ざった点描画みたいな
検査本が見えず、違和感を感じていた。
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無論、色覚異常は自然に治癒することは無く、近視に乱視にさらに色弱・・・と
日常生活には殆んど影響は無いが、研究者としては不適格との烙印をいただいたのである。

今考えると、的確な色の判断が出来なくても、実は化学の道に進めたのであったが、
短絡的思考力しかなかった当時、もう目の前が真っ暗になった気持ちで一杯だったあの頃・・・


そこに次の波が押し寄せてきた、、、
平凡を極めていた物理学の台頭であった。
それまで平均点前後をさまよっていた物理に光明が見えた。
それは次元解析を習った瞬間だった。

次元解析とは?・・・
理科で使用する『単位』を体系的に理解する手法であった。
単位には独立単位と組立単位というものがあり、組立単位を使うと、物理量と物理量の間の
関係が浮かび上がってくる・・・。

それに気付いた時、単位の悩みが氷解した。
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それまで不得意だった物理の計算問題が、いきなり解かりだした。
それ以降は、物理は満点以外は考えられなくなっていた。

高校2年生の二学期頃のことであった。
はじめて物理が解かったのだった。

化学への挫折感と、同時期に来た物理が手に取るように解かる快感・・・
これを同時に経験したわたしは、物理の虜になっていたのである。


結果、物理学科へ進学することになった。

  (その2へ続く・・・)