徳島県県立高校入試問題(数学1)
昨日実施されたH27年 徳島県公立高校入試問題より
数学大問1の(8)です。
肩慣らしの小問ですが、回答者の数学力の違いを見ることができる問題となっています。
解き方は大きく2種類に分かれるかと。
①四角形の内角の和を利用
四角形ABCDのそれぞれの内角は、
∠A=180-100=80°
∠B=180-105=75°
∠C=180-105=75°
四角形の内角の和は360°なので、
∠D=360-(∠A+∠B+∠C)
=360-(80+75+75)
=360-230=130° ・・・ 答
②四角形の外角の和を利用
四角形ABCDの外角の和は、360°
よって、∠Dの外角+∠Aの外角+∠Bの外角+∠Cの外角=360°
∠Dの外角=360-(100+105+105)=360-310=50°
∠Dの内角=180-∠Dの外角=180-50=130° ・・・ 答
さて、あなたはどちらの方法で計算しましたか?
①の方法をやった人と、②の方法をやった人では、数学力が違います。
無論、僅差ではありますが、すばやく計算可能なのは、②ですね。
それは計算のステップ数を比較するとわかります。
①では、
1.各角度の内角を3つ計算(3ステップ)
2.3つの内角の和を計算(1ステップ)
3.内角の和360°から2.の結果を引き算する(1ステップ) 以上、5ステップ必要
②では、
1.3つの外角の和を計算(1ステップ)
2.外角の和360°から1.の結果を引き算する(1ステップ) 以上、2ステップ必要
つまり断然、②の方法が速くなります。
これが数学力の差といいます。
ここからの教訓は、
『角度は、内角と外角という2つの見方をする。』
ということです。
こんな些細なことの積み重ねが、時間の節約となるのです。
試験では時間との戦いです。
簡単な問題ほど、すばやく解くことが、解答全体の効率につながるのです。