忘れもしない高校2年生の時!
中学生のときから、理化学辞典を読み漁り、化学の知識にかけては絶対の自信を持っていた私は
初回の定期考査から、無敗で、常に100点満点の連続でした。
しかし、ある時、それに終止符が来ることを予想だにしなかったのである・・・・
かくして、高2化学Ⅰの試験、
単元は『酸化還元反応』の稿、・・・
連続100点満点を誇ってきたわたしに、青天の霹靂、98点の日が訪れたのだ!!!
ななっ、な~んと小問を1問だけ間違えてしまったのだった。
もう悔しくて悔しくて、涙も出ない状態でした。
その日は、僕が憧れていた彼女;H美(いつも化学を教える立場だった)
に、すごぉ~~~いと言われて、余計に落ち込んだ。
無論クラスではトップだったが、1問ミスったという罪悪感で、
落ちに落ち込んでいたのだ。
全然、凄くない!
こんな無知な僕を許して欲しいという思いで一杯だった。
H美の前では、常にスーパーマンを演じて居たかった。
しかしたった1問でその夢が砕かれてしまったのだ・・・。
さて、その問題とは??????
犯人は、過酸化水素であった。
中学の時から、その酸化力に実感を持ってなじんできた物質なのに
自分の指が崩れていくという実験を自ら体験して、
完璧に理解していると思い込んでいた物質なのに、、、、、
さて、その問題とは??????
過酸化水素(H2O2)の酸素の酸化数を答えよ!
でした。
当時私は、酸素の酸化数は-2だと思い込んでいて、水素のことなど何も考えず、答えを書いた。
自信を持って、『-2』 だと・・・・
実際当時の教科書には、過酸化水素の酸化数は載っていなかった。
授業でもやっていない!
試験の後、化学教師の言葉が印象的だった。
『お前に(トラちゃんのこと)100点を取らせたくなかった!!!』と、、、
私はまんまとその策にはまってしまったのだ。
もう、悔しくて涙もでなかった。
深く考えずに、知識だけにおぼれてしまったわたし。
H美の前で大恥をかかされてしまったわたし。
自己嫌悪の嵐、・・・
そういえば最近の高校化学では、極当たり前に、
過酸化水素の酸化数は問題になっている。
水素が+1であることが大前提だったのだ!!!
よくよく考えれば、水素は陽子1、電子1だから、
酸化数が+2になる道理はなかったのだ!
教えてくれたのだと。
無論のこと、その後の試験では、1点も落とさなかったことは言うまでもない・・・・・・・・・
ああっ、懐かしき日々。