もう10年ほど前のこと、
中学生の男子の生徒を担当したことがあった。
中学2年生だった。約半年間指導した。
ある日彼は、嬉しそうに報告してくれた。
学年で2番になったと。
母親も大喜びしてくれた。
指導開始時はごく平均的な成績だったが、約半年間で、TOPクラスに躍り出た。
そのとき、彼が言った言葉が印象的だ!
「先生、もう家庭教師はいらない。あとは自分でなんとかします。」と・・・
わたしはある意味、悲しかったが、彼の成長に大満足だった。
私は彼に言った。
1番になっても手を抜くな、日本1になってから、初めて笑え。
報告は要らないから、・・・、だって私を断った時点で、もう君は
確実にそうなるはずだからだ。
(ちょっとだけ、プレッシャーかけてみたよ)
わたしは、彼の元から去った。
彼を心より信頼していたからだ。
これが私が経験した最高の瞬間だった。
その後彼がどうなったかは知らない。
無論、彼からの報告がなかったから、、、である。
はばたけ、隼哉君。
今頃はもう社会人になっている頃でしょう。
もしかしたら何かの研究者になっているかもしれません。
未だに報告はありません。
ということは、まだ世界1にはなっていないということでしょう。
彼は私との約束を守って、報告はしてこないでしょう。
便りのないのは良い便り!を信じている。